市立枚方宿鍵屋資料館
先週の11日の土曜日。
翌日に淀川河川敷で開催される淀川寛平マラソンのエントリーのために枚方まで行ってきまして、その帰りに市立枚方宿鍵屋資料館に立ち寄ってみました。
この鍵屋資料館とは、江戸時代に京街道の宿場町であった枚方宿にあった鍵屋という船待ち宿を歴史資料館としたそうです。
門を入ってすぐに上記写真のような説明書きがあります。
枚方宿は街道の宿場町って要素だけでなく、淀川を使った水運の要所にもなっており、中継港として栄えていたので、鍵屋のような船待ち宿もできたようです。
鍵屋は、その後に料亭・料理旅館として平成9年まで営業されており、閉館後に主屋の解体・復元を行なって、別棟とともに平成13年に市立枚方宿鍵屋資料館としてオープンしたそうです。
主屋は、文化8年(1811年)建築の町家であり、歴史的建造物として枚方市の湯啓文化財に、敷地は史跡に指定されています。
以下が主屋の写真です。
主屋の間取りと説明です。通り庭、土間には入れますが、座敷の上には上がることはできません。
梁も立派です。上の開いているところは煙が抜けるところでしょうか?
竃がありますが、それほど大きくありません。主屋自体がそれほど大きくないので、この大きさでも十分だったのでしょう。
江戸の旅人が立っています。
次に別棟です。こちらの方が資料館になっていまして、様々なものが展示されています。
入館料が別棟は大人200円、小・中学生100円必要です。主屋だけなら無料です。
入口の左側に床下へ下りるような階段があります。
これは別棟の資料館に入るとなんなのか分かります。
くらわんか舟
淀川に今のような堤防ができるまで、鍵屋の別棟裏から直に淀川へ通じていたそうです。
入口横の階段はその舟のドッグへ通じる階段だったようです。
川沿いの船宿って感じですね。
くらわんか舟とは、淀川を行き交う三十石船などの船客相手に「餅くらわんか、酒くらわんか」と乱暴な言葉で飲食物を売りに来る枚方宿の名物だったようです。
ごぼう汁とか餅、お茶などを売っていたのですが、その際の器が今でも淀川の川底から見つかることがあるそうです。
飲み食いの料金をごまかすのに捨てたという説もあるようですが、川でのやり取りなので川に落としてしまったものや、飲み食いした後の器をそのまま川に捨てたってこともあったのでしょう。
鍵屋資料館にはそのほかにも周辺であっ靴された江戸時代の陶器や江戸時代の宿場町の様子などが展示されており、江戸時代の宿場町の様子を学ぶのにいい場所でした。
入館料も安いので、春休みに親子で河川敷で遊んで、そのついでに見学に行ってみたらいいかと思います。
また、枚方公園駅から枚方市駅までの京街道沿いは、景観整備もされているのか宿場町って感じの統一感もあり、町家風のカフェ・ギャラリーなどもありましたので、ぶらりと散策するのにもいいかと思います。
駐車場はありませんが、周辺にコインパーキングが結構あります。
河川敷の駐車場に駐めても大丈夫。
休館日:火曜日
その他詳細は、鍵屋資料館のウェブサイトへ
以上、先週末に見学した市立枚方宿鍵屋資料館の紹介でした。