30代のパソコンスキルを考えてみる
30代のパソコンスキルって平均してどれくらいなんでしょうか?
「なんかヘンだよね…」より
ホリエモン(堀江貴文氏)ひろゆき(西村博之氏)がプレイボーイでやっている対談連載「なんかヘンだよね…」の最新号でのテーマが大学生の7割が、「PCスキルに自信なし」で、大丈夫なのか?でした。
7割の大学生が「PCスキルに自信がない」と思っているみたいです。こういう結果を知ると、スマホ全盛期なんだなぁと。
by ひろゆき
PC推進派のひろゆきと、大概のことはスマホで事足りるっていうホリエモンでお互いの主張を繰り広げています。
確かに、スマホなら仕事上のメールはすぐに確認できますし、多少の文章は作れます。
ただ、ビジネス書類なんかをつくるとなると、やはりスマホでは厳しいです。
PC推進派のひろゆきの主張も、スマホのスペックは上がってきていても、仕事=プロとしてお金をもらうレベルのものを作れるぐらいには達していないというものでした。
一方のホリエモンは、既に原稿をスマホで書いているということもあり、早々にPCが使えなくても大丈夫になるだろうという主張です。
ひろゆきもいずれスマホ・タブレット、PCの境目がなくなると考えているようですが、いまはまだスマホよりPCが仕事でのウエイトが重たいが現状で、スマホスキルを極めていても現段階では消費者にしかなれないとコメントしています。
それに、この7割という結果を出しているのが社会人になる直前の大学生が答えていることから、いまPCがいる環境=社会に出ていくのにパソコンが使えないのはやばいんじゃないかと答えているわけですね。
それに、社会人になってから新しいことを覚えるにしても、苦手意識を持っていたらその作業も覚えにくいと。
このひろゆきのコメントは至極真っ当でしょう。
私の会社でも、ワード、エクセル以外に専門職用のソフトを使っており、それはPCでないと使えない(それもWindows環境限定という…)
パソコンに苦手意識、アレルギーをもっている人はそれらソフトを使いこなすまで時間がかなりかかっています。
メールはスマホでしか送ったことありません(39歳)
15年秋に弊社へ中途採用で入ってきた男性が発した衝撃のコメントでした。
それまでも事務職を転々としており、弊社で急な職員の退社があったので多少不安がありましたが、ボスの判断で採用しました。
急に退社する人 Yさん(アラフィフ男性)
中途採用した人 Kさん(39歳男性)
Yさんが退社までの1ヶ月つきっきりで仕事を教えていたのですが、Yさん自身が元々教えるのが苦手なタイプで、自分がやっているのを見せるだけというスタイル。
ボスには「大丈夫ですかね?ちゃんと引き継げると思えないのですが…」と伝えてはいましたが、「いけるやろう」という楽観視でした。
そして、Yさん退社。翌日からKさんが自分で引き継いで処理をするという。
ここから大問題が発生。
私が「お客さんから受けた処理について、不明なとこ質問にまとめてメールで送っておいて」といっても、手書きで便箋にまとめてファックスするという奇行をとるのです。
確かに、年配のお客さんだと「メールは使えないので、ファックスして」という方はいますが、その際にはワードで送信票を作って、質問内容もワードなどで資料にまとめて送ります。
なぜ、手書きなのか?こいつ、まさかPCスキルが皆無なのでは?
そういう疑念が頭をふとよぎりましたので、本人に質問です。
私「Kさん。なぜ手書きでファックスするの?」
K「私、手書きで送る方が好きなんです。」
私「いや、好き嫌いじゃなくて、メールで送れっていってんだからメールで送れよ」
Kフリーズ
ボス「もしかして、PC使われへんのか?」
K「使えません。メールも携帯で送るぐらいしか使えません」
もうこの時点で履歴書が詐欺です。
専門のソフトが使えんのは問題ないですが、履歴書に「ワード・エクセル使えます」って書いてあって実際には使えないって
ハローワークもちゃんと確認しろよ!
今までの会社も上司にいじめられたので辞めたと本人は面接で言ってましたが、どうやら面接時にスキルを偽り、実際に入社後にそれがバレて使いものにならなくて「詐欺だろ」と怒られたり、クビになったのが実情だったようです。
ボスは職員の代わりも急に確保できないので、「今から覚えたらいいよ」とそのまま採用していましたが、Yさん退社から3日後ぐらいには無断欠勤をして失踪。
やっと電話が繋がって、「とりあえず、できる範囲でいいから仕事においで」と言っても「私、元々引きこもりなので」と繰り返し、親も「会社で無理をさせられて息子は寝込んでる。どうしてくれるんだ(怒)」ということで、これはダメだと戦力外。
ハローワークや社労士に確認すると、面談時に元ひきこもりであることを隠していたり、スキルについて虚偽を伝えていたのならば解雇しても問題ないと言われたので、解雇決定!
後日談になりますが、給料日には前月の締日から解雇を伝えるまでの日数分の給料が欲しいと連絡がきました(こういうところは厚かましい)
私は、前々から休みを申請して友人達と旅行に行く予定だったのが、Kの無断欠勤の穴を埋めるために急遽キャンセルしたので、5万円くらいのキャンセル料が発生していました。
なので、ボスからは「給料は用意しておくが、Kの欠勤の穴埋めのために旅行キャンセルになったとブチ切れてる者がいてるが…」と答えたらその後は連絡なし。
話はだいぶ逸れましたが、この例は極端とはいえ、大学生に限らず、30代でもPC使えない人は結構います。仕事によってはPC使わないのでそのようなスキルはいらんって人もいるでしょうが、使えたら仕事の幅も広がるかもしれないので、苦手意識を持たずに挑戦しておいた方がいいと思います。
何事も挑戦
私は青年会議所という団体に入っていますが、その会議ではペーパレス化が推奨されており、会議の次第(アジェンダ)はワード、エクセルで作ったものをHTML形式で保存し、各事業の議案(事業の背景、目的、内容をまとめた資料)もHTML形式で作ったものにアジェンダからハイパーリンクで飛ばすというものになっています。
添付資料もワード、エクセルなどで作ってPDFで保存ってなっています。
私のように事務職だと、これらの作業なんて朝飯前なのですが、会員のなかには今までPCなんてインターネットを見るためにしか使ったことがないとか、請求書発行など決まったことにしか使ったことない、人によっては入会して資料作ることになって初めてPCを買ったという人も多数います。
ただ、青年会議所で資料を作成する役割があたれば否応無しに作らざるを得ない。
PCに長けている人に教わりながら、なんとか資料を作成しています。
その中で徐々にスキルを身につけて、数年もしたらその人が次に使えない人へ教えてあげられるようになっています。
やってみたらなんとかなる
確かに、20代以下の人=平成世代だと、生まれた時からPCがある世代でしょうが、私たち30代以上だとPCは子供の頃は限られた人々のツールって世代でしょう。
私の場合、父がPC好きだったので中学に上がって間もない頃からPCを与えられていたのでPCが当たり前の環境で育ちましたが、我が家よりも裕福な家でもPCなんて不要と持っていない友人が大半でした。
そういう環境で大人になると、必要にかられないとPCを買うことも覚えることもないでしょう。
ただ、いざ使ってみるとなんとか使えるもので、その分だけ仕事やその他のことで幅が広がります。
さすがに特殊なソフトやスキルを覚えるとなると本腰入れないと無理ですが、ワード、エクセル、メールなんてやろうと思えばすぐに使えるスキルです。
私の大学院での指導教官は70代でしたが、PCを使いこなし、論文の提出も添削も全てメールでやりとりでした。
やろうと思えば年齢も関係ないです。
要は、やる気だけ。
7割の大学生の方も、すでに社会人の方もPCに苦手意識を持たず、気軽な感じでまずは触れてみたらいいのではないでしょうか?
以上、プレイボーイの記事から30代のパソコンスキルについて考えてみました。