きったんのぶろぐ

大阪在住の会社員(30代)が書くブログです。

「LIFE 人間が知らない生き方」を読みました。

先日書店で買った「LIFE 人間が知らない生き方」という本を読んでみました。

麻生羽呂氏という漫画家と、篠原かをり氏という生物オタクの大学生による共著です。

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20種類の生き物について、5〜6ページで生態とそこから学ぶことの説明。見開き2ページでその生き物についての解説。そして、その生物の豆知識が1ページついています。

 

LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方

LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方

 

  

 

 

人類の誕生は12月31日の出来事である。

 この本の序章は次のような文章から始まります。

46億年の歴史のある地球で、

生命が誕生したのは40億年前。

(中略)

その中で、私たち人類の祖先、

猿人が生まれたのは700万年前。

地球の歴史を365日の

カレンダーであらわせば、

まだ12月31日の出来事である。

 それぐらいに、まだ地球の歴史上では短い年月しか生きていない我々人類は、それより長く存在している生き物から学ぶことが多く、この本ではそれぞれの生き物の特徴や生態を説明し、だから人間もこの様に生きていけば良いのではないかということを提言しています。

著者の紹介

著者のお二人は、先述したとおり、漫画家の麻生羽呂氏と生物オタク(実際にこの本では肩書きにそう書いてあります)の篠原かをり氏です。

 

麻生羽呂氏は、(私は読んだことがないのですが)週刊少年サンデーで「今際の国のアリス」という漫画を連載していたそうで、ストーリー物の連載漫画のほか、車中泊・自給自足での日本一周旅行をして、エッセイ漫画『漫画家・麻生羽呂と彼女の放浪絵日記』を連載するなど、アクティブな漫画家の様です。

 

 

 

今際の路のアリス 2 (サンデーGXコミックス)

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 もう一人の著者、篠原かをり氏は、300匹ほどの様々な生き物を飼い、その知識量はハンパない生き物オタクだそうで、「アウト×デラックス」や「笑ってコラえて!」などといったテレビ番組にも出演したそうです。

慶應大学へ入学にあたっても「カイコの研究」でAO合格だそうで、生粋の生物オタクです。

twitter.com

 

恋する昆虫図鑑 ムシとヒトの恋愛戦略

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 身近な生き物の意外な実態

この本はビジネス書に分類されているそうですが、子供から大人まであらゆる世代の人々に学びを与える本になっていると思います。

この本を読んでいて誰もが思うであろう感想は「えっ!?あの行動ってそういう意味だったの?」ってこと。

特に最近のペットブームでは一番人気の猫について。

猫好きの人々にとっては、あの猫の愛らしい行動の真実を知るとショックなのではないでしょうか?

特に著者が何か研究した結果をまとめた本というわけではなく、様々な生き物の知識をまとめた本なので、生き物好きな人からすればどこかで聞いたことがあるかもしれない内容が出てくるでしょうが、それを漫画と人の生き方へのアドバイスを絡めてまとめているのがこの本の面白いところでしょう。

 

ビジネス書ということで、大人が手にすることが多いと思いますが、子どもにもオススメしたい本です。

特に本を読むことに苦手意識がある様な子どもには、この本だと漫画から入っていけますし、そこから余力があれば解説部分も読むということなら、それほど拒否感なく読書ができるのかと思います。読書に慣れ親しむきっかけにもなる本でしょう。

また、両親など大人が読んでみて、次に子どもに渡して、各々の生き物について話してみるのも、家族の会話が弾んでいいかもしれません。

 

そんな「LIFE」も反響次第(というか売上次第)では、第2弾も発売されるかもしれないそうです。

 篠原氏のツイートによると、現在第6刷3万8千部が刷られた様なので、多分第2弾も発売されるのではないでしょうか?

第1弾の予告によると、第2弾のテーマは「最強」

強すぎる生物が取り上げられるそうで、イラストとしては、ティラノサウルス、カバ、オオコウモリといった危険なことがわかりそうな生き物から、ベニクラゲやカンガルーネズミといった危険性は低そうな感じのする生き物、生態もいまいちよくわからないボノボ、猛毒生物マウイイワスナギンチャクが掲載されているので、企画も着々と進んでいるのでしょう。

今から楽しみです。

 

以上、「LIFE 人間が知らない生き方」という本の紹介でした。